ガラス工芸工房設備

ガラス工芸用電気炉・ガス溶解炉をはじめ、ガラス工房に必要な機器・設備(徐冷炉、グローリーホール、ベンチ、マーバー、燃焼装置etc)が何でも揃っております。御気軽に御相談下さい。

ガス式硝子溶解炉

当社の硝子溶解炉用燃焼装置は1982年以来、現在まで約150工房にて採用されております。近来、築炉は皆様方にその方法、材料等が広く普及し、個人工房の方々は手作りにて築炉施工出来るようになりました。しかし、溶解炉の心臓部である燃焼装置は充分に検討する必要があります。当社の硝子溶解炉用燃焼装置は20年以上の経験をもとに、最大限の省エネ化を進め、小さいながらも工業用システムと同等の性能を有しております。

<特徴>

  • バーナはハイスピード型なので、火炎速度が速く攪拌効果があり、炉内を均一温度にするのに適しております。
  • バーナタイルは強固で、バーナボディも鋳物製ですので、金属製のバーナと比較し、非常に長寿命です。(半永久的)
  • 高精度の空燃比制御システムを採用しているので、燃焼効率が高く、省エネルギーに大きく貢献します。
  • 炎検知器(UVセンサー)とガス燃料遮断弁とを連動させ、燃焼安全を確実に維持します。
  • 点火は種火点火から主燃焼まで全自動です。
  • プログラム式温度調節計は高性能で、比較的簡単操作ですので、どなたでも取扱いが容易です。
  • 坩堝焼成から硝子溶解まで全自動で行なえます。(バーナのしぼり巾が大きいので低温キープが可能です。)
  • バーナ周りは配管ユニットとして納入いたしますので、現場配管工事がたやすくなります。

※当社では豊富な実績、経験をもとに築炉から実運転まで可能な限りのアドバイスをさせて戴きます。

※急なトラブルに対処するため、24時間当社担当員と連絡がとれる万全な体制がシステム化されております。

※電気部品等、主要機器は常時在庫をしておりますので、トラブルは最短時間で解決できます。

 

電気式硝子溶解炉 SEGMEXシリーズ

当社では1982年度よりオープンポット、クローズドポット式硝子溶解炉を手がけ、ガス燃料を熱源として、現在までに100基以上の溶解炉を全国各地で御採用戴いております。近年、硝子工芸が急速に進展し、各地でガラス工芸教室や講習会等 身近にガラスを扱える様になりました。当社では、どなたでも簡単に溶解硝子が得られる様なシンプルな電気を熱源としたSEGMEX-2000®硝子溶解炉を1997年度より販売を開始し、さらに2001年度よりSEGMEX-3000®を開発・販売致しました。現在(2005年度以降)改良を重ね、究極の電気式硝子溶解となり、各地で順調に稼動しております。

<主な特徴>

  • 基本的にクローズドポット(ネコツボ、ジャパンツボ)式が標準となります。
  • 熱源を電気としたことにより“燃焼”という不安定要素から解放され、燃焼制御、バーナ調整等の知識も不必要となり、どなたでも簡単に、安全で安定した運転が保証されます。
  • プログラム温度調節計の採用により、溶解はもとより、週末だけの御使用等、運転状況をプログラム化することによって、無人で好きな時に溶解硝子が得られます。
  • 制御盤面にて各ヒーターの状況(電圧、電流)が把握出来ます。
  • 電流モニターが標準装備されておりますので、使用電力の確認ができ、更にSDカードを挿入することにより電圧、電流、電力、積算電力等が自動保存され、パソコンにて読み出すことが出来ます。
  • 落雷対策としてプログラム温度調節計等の電子機器を保護するためのアレスターも標準装備されております。
  • 高性能断熱材の採用により、炉壁放散熱を極力低減しております。

<主な仕様>

   SEGMEX2000シリーズ    SEGMEX3000シリーズ  
溶解炉概略寸法 W1500×D1050×H1350mmW1500×D1050×H1350mm
最高使用温度1450℃1450℃
電気容量200V/3相 25kWh MAX200V/3相 25kWh MAX
電気ヒータ種類Sic系電極二珪化モリブデン合金電極
電気ヒータ制御ソリッドステートリレー
又はサイリスタレギュレータ
サイリスタレギュレータ
硝子溶解量約50kgの場合

小型オープンポット硝子溶解炉 モジュール式

本溶解炉は、当社の長年に渡る硝子溶解炉の技術及び知識を集約し完成しました、コンパクトで安価な硝子工芸用の本格的なシステムです。

<主な特徴>

  • 本システムだけで硝子溶解→製作→徐冷まで、すべての宙吹硝子製作に対応できます。
  • 溶解から作業温度まで、プログラム温度調節計の採用により、すべて自動化されておりますので、 温度制御のわずらわしさから開放されます。
  • セラミックファイバー系の断熱材の採用により、炉体放散熱が少ない構造です。
  • 排熱徐冷炉の採用により、省エネルギー化が計れます。(補助バーナ付きですので、使用時の立ち上がり時間が大幅に短縮されました。)
  • ギャザリングホールを280mmφと大きく設計しておりますので、グローリーホールとして利用できます。(手動式スライド扉付)
  • 炎検知器の採用により、燃焼中の安全が確保できます。
  • 炉体は二分割からなり、上部をチェーンブロック及びトロリーにて簡単に移動できるように設計されておりますので、ポット交換に要する時間が大幅に短縮されました。
  • すべて工場で製作されますので、現場工事は組立だけと、御使用戴くまでの工事期間も大幅に短縮されました。

<主な仕様>

ポット容量          φ 450 × H 300 mm (MAX) 50~60kg
最高使用温度         1480℃
燃料ガス最大消費量      40,000kcal/H MAX
燃料             L.P.G. ・ ブタン ・ 天然ガス
燃料ガス供給圧力       0.1MPa
電気(電圧/電気消費量)    200V / 3相 約1kW/H MAX
燃焼制御(空燃比制御)    PID 4~20mA 出力対応 レシオレギュレータ方式
燃焼安全装置         UVセンサー・プロテクトリレー・ガス電磁弁(点火は手動です)

オプション1   排熱徐冷炉プログラム温度制御システム

標準装備の徐冷炉用補助バーナでは、温度制御が手動ですので、作業中の一定温度の維持、及びシビアな徐冷には、ややわずらわしさが有ります。
これを解決するため補助ヒーターシステムをオプションしますと、完璧な徐冷ができます。

<補助電気ヒーターシステム仕様>

寸法(内寸)         W 700 × D 700 × H 800 mm
  (外寸)         W 950 × D 800 × H 1530 mm
最高使用温度         650℃ MAX
電気(電圧/電気消費量)    200V / 3相 6kW/H MAX
温度制御方式         ON-OFF パルス SSR 駆動
ヒーターエレメント      カンタル – AF
本仕様は予告なく変更することがあります。

オプション2   グローリーホール

ギャザリングホール(φ280mm)以上のあぶり戻しを必要とする時は、グローリーホールが必要です。本システムでは、設備全体をコンパクト化したいという発想から、排気煙突の上部にレイアウトしてみました。
徐冷時には、高温排ガスはグローリーホールを通過して排気されますので、グローリーホールが常に予熱された状態を保てますので、使用時の立ち上がり時間が大幅に短縮され、省エネ化も計れます。

<グローリーホール仕様>

寸法(内寸)         φ 350 × L 600 mm
  (外寸)         φ 750 × L 865 mm
前面扉            観音扉 × 1枚
バーナ容量          40,000kcal/H MAX
温度制御           手動式(空気バルブの開閉のみ)
最高使用温度         1300℃ MAX
電気(電圧/電気消費量)    200V / 3相 6kW/H MAX
本仕様は予告なく変更することがあります。

電気炉(SEC – MPEF型電気炉)

SEC-MPEF型電気炉は、当社によって、ガラス工芸用に開発されたものです。
昇温-均熱-徐冷と陶芸炉とは異なったパフォーマンスを持つ多目的電気炉です。

<用途>

  • フュージング      加熱によって、ガラスや箔などを付着させる
  • スランピング      板形状の物を形に沿って変形させる
  • パート・ド・ヴェール  砕いたガラスの粉を型に入れて焼成させる
  • ピックアップ      あらかじめ成形してあるパーツ等を再加熱あるいはkeepしておく為の炉
  • カラーウォーマー    色ガラスのロッドをあらかじめ温めておく為の炉
  • 徐冷炉         成形したガラスの歪みをとる為に徐々に温度を冷ます炉

<主な特徴>

  • セラミックファイバー系の断熱材の採用により、昇温、徐冷速度が比較的早く、電気容量も小さくてすみます。
  • ヒーターは、カンタル線を採用しておりますので、高温度に充分耐えます。
  • 炉体は、アングル及び鋼板でケーシングされていますので、非常に丈夫です。
  • 安価なプログラム温度調節計(2パターン、8セグメント)を標準装備、さらにソリッドステッドリレーの採用により、温度誤差±2℃以内を実現しています。
  • 200V/単相、200V/3相の電源の選択ができます。
  • 操作盤に電源を接続すれば、すぐに御使用戴けます。
  • 床部に自在キャスター付きですので、炉の移動が簡単にできます。

<主な仕様>

最高使用温度       1000℃ MAX
外板           鋼板にアングル補強
断熱           セラミックファイバー系ボード3層構造(炉床はLBKレンガ使用)
断熱厚さ         100 mm
ヒーター線        カンタル AF
温度調節計        プログラム式 、SSR 出力対応 、入力:K
昇温時間         20 → 1000℃まで、1時間30分以内(但し、空炉時)
外壁平均温度       75℃(炉内温度1000℃、1時間保持後)
電気(電圧/電気消費量) 200V / 単相 200V / 3相 ※最小型炉は100V仕様も可

<炉内寸法表>

型式  タテ  ヨコ  高さ
S – 1  300  300  300
S – 2  300  300  400
S – 3  300  300  500
M – 1  400  400  300
M – 2  400  400  400
M – 3  400  400  500
L – 1  500  500  300
L – 2  500  500  400
L – 3  500  500  500

<型式別電気容量>

型式アンペア数  200V/単相仕様  200V/3相仕様
   S-1 3kW 型    15A     9A
S-2・S-3
   M-1
 4kW 型    20A     12A
   M-2 5kW 型    25A     15A
   M-3
L-1・L-2・L-3
 6kW 型    30A     18A
本仕様は予告なく変更することがあります。

グローリーホール

SGH型グローリーホールは、ガラス溶解炉の開発と共に生まれ、現在までに数百基の納入実績があります。

<主な特徴>

  • 炉内温度が均一になる様、スウェーデン/ESSEMCE社製グローリーホール用ガスバーナを採用しています。
  • SEC独自の空燃比制御システムを導入し、安定した燃焼を実現しています。
  • 炉内温度調節は燃焼用空気調整バルブの開閉のみで簡単に行うことが出来ます。
  • 炉体は強固な鋼板で覆われ、断熱にはセラミックファイバー及び耐火断熱レンガの二重構造となっており、極力、炉体放熱、炉体蓄熱を抑える構造となっています。
  • グローリーホール口は観音式扉を採用し、シンプルで開閉しやすく、断熱材は高温ボードを始めとして、数種の断熱材料を選択できます。

☆ガス流量調整弁を若干開けることにより、還元雰囲気を作ることもできます。

<オプション>

  • 温度調節計、熱電対を追加することにより、自動温度制御が可能となります。
  • 扉開閉用にエアーシリンダーを追加することにより、フットスイッチのON-OFFにより扉を自動開閉できます。(扉構造は上下開閉式となります)

<主な仕様>

炉内径         φ 200 ~ φ 1000mm
炉内奥行き       300mm ~ 1000mm
燃焼容量        20,000kcal/H ~ 150,000kcal/H
燃料ガス種類      天然ガス・プロパンガス 他
空気ブロワー      200V / 3相 0.2 ~ 3.4kW ※100V仕様も可
☆小型グローリーホールとして角型構造のものもライナップしております。

当社では特別仕様の設備も制作可能です。
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